白書・統計まとめ ・ 第1章 雇用と失業 ― 働く人はどれだけいるか
1-1労働力人口・就業者・完全失業率労働力調査(総務省統計局)
ポテ失業率が下がったってことは、失業している人もぐっと減ったんですよね?
ロウ先生2025年平均の完全失業率は2.5%、完全失業者は176万人で、どちらも前年と同じでした。「完全失業率」は、労働力人口に占める完全失業者の割合のことです。
ポテえっ、そうなの!?じゃあ何も動いてないの?
ロウ先生動いたのは就業者です。6828万人と47万人増えて、5年連続の増加でした。増えた分のほとんどは女性の44万人です。
ポテなるほど!おかわりの列は同じ長さでも、ごはんを食べている仲間はちゃんと増えてたんだね!
労働力調査は、総務省統計局が全国の約4万世帯を選んで毎月行っている調査です。15歳以上の人が、働いているのか、仕事を探しているのか、どちらでもないのかを調べ、毎月の結果のほかに1年分をならした「年平均」の結果をまとめます。完全失業率は、この調査から出てくるいちばん有名な数字です。
試験では、完全失業率の水準と男女の差、就業者や労働力人口が増えたのか減ったのか(何年連続か)、どの産業で就業者が増えたのかがよく問われます。細かい人数よりも「前年と同じ」「何年連続で増えた」といった動きの向きを押さえるのが近道です。
表の見方を先に確認しておきます。労働力人口は「就業者+完全失業者」で、15歳以上人口のうち働く意思を示している人の数です。就業率と労働力人口比率は、どちらも15歳以上人口を分母にした割合です。働いても探してもいない人(学生・専業主婦・引退した人など)は非労働力人口に入ります。
データの時点労働力調査(基本集計)の2025年(令和7年)平均の結果(2026年1月30日公表)です。次の年平均の結果(2026年平均)は2027年1月末ごろに公表される予定で、公表されたらこの節を更新します。
| 指標 | 最新の値 | 前回からの動き | 覚えるポイント |
|---|---|---|---|
| 完全失業率(年平均) | 2.5% | 前年と同率 | 2002年の5.4%が過去最高 |
| 完全失業率(男女別) | 男性2.7%・女性2.3% | 男性は前年と同率、女性は0.1ポイント低下 | 男性のほうが高い |
| 完全失業者数 | 176万人 | 前年と同数 | 求職の理由は「自発的な離職(自己都合)」75万人が最多。「新たに求職」48万人、「勤め先や事業の都合による離職」22万人 |
| 就業者数 | 6828万人 | 47万人増(5年連続の増加) | 女性が44万人増、男性は3万人増 |
| 就業率 | 62.2% | 0.5ポイント上昇(5年連続の上昇) | 15〜64歳の就業率は80.0%(0.6ポイント上昇) |
| 雇用者数 | 6185万人 | 62万人増 | 女性49万人増・男性13万人増 |
| 労働力人口 | 7004万人 | 47万人増(3年連続の増加) | 男性3805万人・女性3200万人 |
| 労働力人口比率 | 63.8% | 0.5ポイント上昇(5年連続の上昇) | 男性71.7%・女性56.4%。上昇幅は女性(0.8ポイント)が大きい |
| 非労働力人口 | 3962万人 | 69万人減(5年連続の減少) | 働く人が増え、働いていない人が減る流れ |
| 産業別の就業者 | 「医療,福祉」947万人 | 25万人増(最も増えた産業) | 「卸売業,小売業」(1029万人・16万人減)と「製造業」(1033万人・13万人減)は減少 |
| 地域別の完全失業率 | 最高は沖縄3.2%、最低は北陸・四国2.1% | 11地域中4地域で低下 | 沖縄が最も高い |
出典: 労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の要約・概要(2026年1月30日公表、概要は2026年3月31日掲載)・労働力調査について(総務省統計局)
出題のツボ
- 完全失業率は前年と同じ2.5%、完全失業者も前年と同じ176万人。「低下した」「増えた」は誤りです。
- 完全失業率は男性(2.7%)のほうが女性(2.3%)より高くなっています。
- 就業者・就業率・労働力人口比率はそろって上昇(就業者は5年連続の増加)。増加をけん引したのは女性です。
- 完全失業者を求職の理由別にみると、いちばん多いのは「自発的な離職(自己都合)」の75万人で、「勤め先や事業の都合による離職」は22万人です(どちらも前年と同数)。
- 就業者が最も増えた産業は「医療,福祉」。「製造業」と「卸売業,小売業」は減っています。
ひっかけ注意「就業者が増えたので完全失業率も低下した」は誤りです。2025年は就業者が47万人増えた一方、完全失業率は2.5%で前年と同率でした。また、完全失業率の分母は15歳以上人口ではなく労働力人口です(15歳以上人口が分母なのは就業率と労働力人口比率)。
暗記2025年平均:完全失業率2.5%(前年と同率、男性2.7%>女性2.3%)、完全失業者176万人(前年と同数)。就業者6828万人(5年連続増)、労働力人口7004万人(3年連続増)、非労働力人口は5年連続減。
覚え方「失業率はニコ(2.5)っと横ばい、就業者はゴー(5)ゴー(5年連続)と増加中」……2025年平均の完全失業率は2.5%で前年と同率。就業者は6828万人で5年連続の増加。

ポテニコっと、ゴーゴー!