白書・統計まとめ ・ 第1章 雇用と失業 ― 働く人はどれだけいるか
1-3求人と求職(有効求人倍率)一般職業紹介状況(厚生労働省)
ポテ求人倍率が1倍を超えてるなら、正社員の仕事もひとりに1つ以上あるってことですよね?
ロウ先生令和7年平均の有効求人倍率は1.22倍ですが、正社員に限った正社員有効求人倍率は、令和7年12月が0.99倍、最新の令和8年9月でも1.01倍で、1倍前後にとどまっています。「有効求人倍率」は、ハローワークで仕事を探している人1人あたりに求人が何件あるかを示す数字です。
ポテえっ、正社員だけだとそんなにぎりぎりなの!?
ロウ先生そうです。しかも令和7年平均の1.22倍は、前年の1.25倍を0.03ポイント下回りました。求職者より求人の減り方のほうが大きかったんです。
ポテなるほど!お皿の数(求人)が減ると、おやつ待ちのみんなに回る分も減っちゃうんだね!
一般職業紹介状況は、厚生労働省が全国のハローワーク(公共職業安定所)で受け付けた求人・求職・就職の件数をまとめ、毎月公表している統計です。1年分をならした年平均(1〜12月)と年度平均(4月〜翌3月)も出ます。数字はハローワークで扱った分だけです。
試験では、有効求人倍率の水準と前年からの動き、新規求人倍率との違い、正社員の求人倍率が1倍前後で全体より低いことが問われやすいところです。有効求人倍率は「月間有効求人数÷月間有効求職者数」、新規求人倍率は「新規求人数÷新規求職申込件数」で、令和3年以降の年平均ではどの年も新規のほうが高くなっています。
表の数字は、断りのないものは新規学卒者を除きパートタイムを含む全体の値です。月ごとの数字は季節による動きをならした季節調整値です。
データの時点一般職業紹介状況の令和7年分(2026年1月30日公表)と令和7年度分(2026年4月28日公表)の結果です。月ごとの数字は令和8年9月分(2026年10月30日公表)です。次の年平均の結果(令和8年分)は2027年1月末ごろに公表される予定で、公表されたらこの節を更新します。
| 指標 | 最新の値 | 前回からの動き | 覚えるポイント |
|---|---|---|---|
| 有効求人倍率(令和7年平均) | 1.22倍 | 前年の1.25倍を0.03ポイント下回る | 1倍は超えているが低下 |
| 有効求人倍率(令和7年度平均) | 1.20倍 | 前年度の1.25倍を0.05ポイント下回る | 年度平均も低下 |
| 有効求人倍率の推移(年平均) | 令和5年1.31倍→令和6年1.25倍→令和7年1.22倍 | — | 令和5年から下がり続けている |
| 新規求人倍率(令和7年平均) | 2.20倍 | 前年は2.25倍 | 有効求人倍率より高い |
| 月間有効求人数(令和7年平均) | 前年比3.5%減 | 減少 | 求職者より減り方が大きい |
| 月間有効求職者数(令和7年平均) | 前年比1.2%減 | 減少 | 求職者も減ったが、減り方は求人より小さい |
| 新規求人数・就職件数(令和7年平均) | 新規求人3.7%減・就職件数5.8%減 | ともに減少 | 新規求職申込件数も1.4%減 |
| 令和8年9月の有効求人倍率(季節調整値) | 1.19倍 | 前月を0.01ポイント上回る | 新規求人倍率は2.19倍(前月を0.13ポイント上回る) |
| 令和8年9月の正社員有効求人倍率(季節調整値) | 1.01倍 | 前月を0.01ポイント上回る | 令和7年12月と令和8年3月は0.99倍。全体の有効求人倍率より低く、1倍前後 |
| 都道府県別(令和8年9月・就業地別) | 最高は福井県と山梨県1.74倍、最低は大阪府0.96倍 | — | 受理地別の最高は東京都1.71倍、最低は神奈川県0.83倍 |
出典: 一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について(2026年1月30日公表)・一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)について(2026年4月28日公表)・一般職業紹介状況(令和8年9月分)について(2026年10月30日公表)
出題のツボ
- 令和7年平均の有効求人倍率は1.22倍で、前年より低下。1倍は上回っています。
- 有効求人(3.5%減)の減り方が有効求職者(1.2%減)より大きくなっています。
- 新規求人倍率(2.20倍)は有効求人倍率(1.22倍)より高い、という大小関係は定番です。
- 正社員有効求人倍率は全体の有効求人倍率より低く、1倍前後です(令和7年12月0.99倍、令和8年9月1.01倍)。
- 年平均(1.22倍)と年度平均(1.20倍)は別の数字。どちらを聞いているかに注意します。
ひっかけ注意「令和7年平均の有効求人倍率は前年を上回った」は誤りです。1.25倍から1.22倍へ0.03ポイント低下しました。また、有効求人倍率は労働力調査ではなく、ハローワークの業務統計(一般職業紹介状況)から出る数字です。完全失業率(労働力調査)と取り違えないようにしましょう。
暗記令和7年平均:有効求人倍率1.22倍(前年1.25倍から0.03ポイント低下)、新規求人倍率2.20倍。令和7年度平均1.20倍。有効求人3.5%減>有効求職者1.2%減。正社員有効求人倍率は1倍前後(令和7年12月0.99倍→令和8年9月1.01倍)。
覚え方「有効はワン・ツー・ツー(1.22)、新規はツー・ツー・ゼロ(2.20)」……令和7年平均の有効求人倍率は1.22倍、新規求人倍率は2.20倍。有効求人倍率は前年の1.25倍から下がった。
- 1.22倍(ワン・ツー・ツー)
- 前年の1.25倍から低下
- 2.20倍(ツー・ツー・ゼロ)
- 有効求人倍率より高い