白書・統計まとめ ・ 第1章 雇用と失業 ― 働く人はどれだけいるか
1-6障害者の雇用状況障害者雇用状況の集計結果(厚生労働省)
ポテ障害者の雇用率って、過去最高なんでしょ?じゃあもう法定雇用率は超えてるんですよね!
ロウ先生民間企業の実雇用率は2.41%で過去最高ですが、法定雇用率の2.5%にはまだ届いていません。「実雇用率」は、実際に雇っている障害者の数を、算定の基礎になる労働者の数で割った割合です。
ポテえっ、最高なのに足りないの!?
ロウ先生そうです。法定雇用率を達成している企業の割合も46.0%で、半分に届いていません。ただ、雇用障害者数は70万4,610.0人で、22年連続の過去最高です。
ポテなるほど!自己ベストの記録は更新中だけど、ゴールのテープはもう少し先ってことだね!
障害者雇用状況の集計結果は、障害者雇用促進法にもとづいて、雇用義務のある事業主や国・地方公共団体などが報告した毎年6月1日現在の障害者の雇用状況を、厚生労働省がまとめたものです。法律は、常時雇用する労働者の一定の割合(法定雇用率)以上の障害者を雇うことを義務づけていて、民間企業は2.5%、国・地方公共団体は2.8%、都道府県等の教育委員会は2.7%です。民間企業の集計対象は、常用労働者40.0人以上の企業です。
試験では、雇用障害者数と実雇用率が過去最高かどうか、法定雇用率達成企業の割合、企業規模による違い(規模が大きいほど実雇用率が高い)、障害の種類ごとの伸び(精神障害者の伸びが大きい)がよく問われます。
雇用障害者数に「.5」が付くのは、重度の障害者を2人、一部の短時間労働者を0.5人と数えるしくみがあるためです。表の値は民間企業のものが中心で、最後の2行が公的機関と特例子会社です。
データの時点令和7年 障害者雇用状況の集計結果(令和7年6月1日現在、2025年12月19日公表)です。次の結果(令和8年6月1日現在)は2026年12月ごろに公表される予定で、公表されたらこの節を更新します。
| 指標 | 最新の値 | 前回からの動き | 覚えるポイント |
|---|---|---|---|
| 民間企業の雇用障害者数 | 70万4,610.0人 | 2万7,148.5人増(4.0%増)。22年連続で過去最高 | 人数は増え続けている |
| 民間企業の実雇用率 | 2.41% | 前年と同率(小数点以下第3位で比べると上昇)。14年連続で過去最高 | 法定雇用率2.5%には届かない |
| 法定雇用率達成企業の割合 | 46.0% | 前年と同率 | 半分に届かない |
| 障害の種類別 | 身体373,914.5人・知的162,153.5人・精神168,542.0人 | 身体1.3%増・知的2.8%増・精神11.8%増 | 人数は身体が最多、伸び率は精神が最大 |
| 企業規模別の実雇用率 | 1,000人以上2.69%(最高)〜40.0〜100人未満1.94%(最低) | 1,000人以上だけ前年(2.64%)より上昇 | 規模が大きいほど高い。法定雇用率を上回るのは1,000人以上だけ |
| 企業規模別の達成企業の割合 | 1,000人以上57.5%(最高)・300〜500人未満40.3%(最低) | 100〜300人未満と300〜500人未満で低下 | 1,000人以上だけが半分を超える |
| 産業別の実雇用率 | 「医療,福祉」3.02% | — | 法定雇用率を上回る産業の中で最も高い |
| 法定雇用率未達成企業 | 65,033社 | — | 不足が0.5人か1人の企業が64.0%。障害者を1人も雇っていない企業は37,262社(未達成企業の57.3%) |
| 公的機関の実雇用率 | 国3.04%・都道府県3.03%・市町村2.69%・教育委員会2.31% | 前年は国3.07%・都道府県3.05%・市町村2.75%・教育委員会2.43% | 雇用障害者数はいずれも前年より増えたが、実雇用率は低下 |
| 特例子会社 | 631社 | 17社増 | 雇用されている障害者は53,710.5人 |
出典: 令和7年 障害者雇用状況の集計結果(2025年12月19日公表)
出題のツボ
- 民間企業の雇用障害者数・実雇用率はともに過去最高。ただし実雇用率2.41%は法定雇用率2.5%を下回っています。
- 法定雇用率達成企業の割合は46.0%で、半分に届きません。
- 企業規模が大きいほど実雇用率は高く、法定雇用率を上回っているのは1,000人以上の企業だけです。
- 障害の種類別では、人数は身体障害者が最も多く、伸び率は精神障害者(11.8%増)が最も大きくなっています。
- 未達成企業の6割以上は「あと0.5人か1人」の不足です。
ひっかけ注意「民間企業の実雇用率は過去最高となり、法定雇用率を上回った」は誤りです。過去最高ですが2.41%で、法定雇用率2.5%を下回っています。また「障害の種類別で最も人数が多いのは精神障害者」も誤り。最も多いのは身体障害者で、精神障害者は伸び率が最も大きいのです。
暗記令和7年(6月1日現在)民間企業:雇用障害者数70万4,610.0人(22年連続最高)、実雇用率2.41%(14年連続最高、法定2.5%未満)、達成企業46.0%。規模が大きいほど高い。精神障害者の伸びが最大(11.8%増)。
覚え方「記録は更新、ゴールはまだ:2.41で2.5の手前、達成は46で半分の手前」……民間企業の実雇用率は過去最高の2.41%だが法定雇用率2.5%に届かず、法定雇用率達成企業の割合は46.0%で半分に届かない。
- ○実雇用率2.41%は過去最高
- ×実雇用率が法定雇用率2.5%に届いた
- ×達成企業が半分を超えた(実際は46.0%)

ロウ先生記録は更新、ゴールはまだ、です